森を、まるごと楽しむ二日間へ

森ジャム2026、運営メンバーが語る見どころと想い
6月末、下川町の森が一年でいちばんにぎやかになる。森ジャム2026は、6月26日(金)・27日(土)の二日間。今年は二日間とも、どの時間も入場無料だ。森のマーケットが並び、ワークショップや音楽、林業体験など、森ならではの時間が一日じゅう続く。
実は昨年は、毛虫の発生で「森」での開催を一部あきらめていた。今年は、その森を存分に味わえる年になる。運営に関わるメンバー4人に、今年の見どころと、そこに込めた想いを聞いた。
わかりやすく、みんなで——今年の3つのスローガン
今年の森ジャムは、3つのスローガンを掲げている。
1. 森のめぐみをつかって、みんなで自然を楽しもう
2. みんなが集まり、ワクワクを生み出そう
3. 「やりたいこと」「できること」をみんなで一緒につくろう
決まったのは今年の2月ごろ。込めたのは、シンプルでまっすぐな思いだ。「老若男女、誰が見てもわかりやすく。スタッフも森ジャムを楽しみたいという思いが強かったので、そこも重視しながら、お客さんにも楽しんでもらいたいという気持ちを込めました」と話すのは、会計を担当する横井雅彦さん。出店担当で広報も兼ねる菅沼亮輔さんも「これまでの森ジャムを振り返って、何を重視するのか。子どもでも楽しめるイベントに、と考えて決めました」と続ける。

自然のなかだからこそ、環境とのつきあい方を
森ジャムが大切にしているのが、「脱プラ」や「電気に頼りすぎない」という考え方だ。これは最近始めたことではない。「環境に配慮した取り組みは、2014年の第一回エゾカップの頃からあるんです」と菅沼さん。今年は、なるべくプラスチックを使わないよう出店者にも協力をあおぎ、下川の箸を事務局から無償で配る試みも始めるという。
横井さんは、その根っこをこう語る。「森林環境保全や、下川らしさという文脈で、大事にしていきたいねと話していました。ゴミを減らす、資源を大切にする——その取り組みが『楽しい』につながっていくと嬉しいです」

今年の見どころは、「森」そのもの
実行委員長の三浦玄太さんは、今年をこう言い表す。「去年は毛虫で断念した『森』を体験する要素が、満喫できるイベントです」。一番のおすすめは、森の中で過ごすことそのものだという。「普段は意識していない自然の大切さ、美しさ、楽しさを感じてもらえるはず。森のなかで感じる音や光、ただボーッとすること——それも楽しみ方のひとつです」
今年は、子どもを中心に据えてプログラムを考えたという。ツリークライミングや木工体験などのワークショップを多めにそろえ、音楽も子ども向けの演目を増やした。「誰でも楽しめるイベントになっていると思います」と横井さん。

なかでも複数のメンバーが口をそろえたのが、ツリークライミングだ。「視点が変わるだけで、森の見え方がガラッと変わります」と三浦さん。横井さんは「自分もまだ見たことがなくて、楽しみなんです」と笑う。
音楽の聞きどころは、パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)修了生によるコンサートだ。「なかなか地方では聴けない、プロの演奏が聞けます」と三浦さん。一方、ステージ演出を担当する渋谷麻斗さんがすすめてくれたのは、森の中での狩猟・クマトークだ。「クマの捕獲経験が豊富な方が、講師として来てくださいます」
夜の楽しみは、夕暮れ music bal。「厳選された飲食店だけでなく、焚き火のそばでライブを聞けて、参加者も演者も交われる良い機会です」と菅沼さん。森のマーケットは一日では回りきれないほどの出店がそろう。「お店をたくさん回りつつ、目星をつけてワークショップもぜひ体験してほしい」と横井さんは話す。
菅沼さんがもうひとつすすめるのが、出店者との交流だ。「いろんな場所から出店者さんが集まっています。些細な一言から、いろんな話ができたら。このイベントを通して、出店者同士や、事務局と出店者の間にも、新たな出会いが生まれたら嬉しいです」
見落としがちな楽しみ方を尋ねると、横井さんはこう笑った。「スタッフや実行委員が、一番楽しんでしまっているかもしれません。それを楽しいと思ってもらえたら」
小さな町で、続いてきたわけ
森ジャムが続いてきた理由を尋ねると、答えはどこか似ていた。「下川は特にバイタリティのある方が多い。やってきた人も、今やっている人も、その熱があるからこそ続いている」(菅沼さん)。横井さんは「違う属性の人が集まることで生まれる勢いで、毎年のように続けてこられている気がします」と言う。三浦さんは、お客さんと運営、両方の存在を挙げた。「また来たい、行きたいというお客さんの声と、やりたいという運営メンバー。そのおかげです」
今年から始まった試みもある。みくわの森の整備が森ジャムにつながる、という声を受けて、事前準備のワークショップとして森の環境整備を取り入れた。ボランティアや出店者にも声をかけ、みんなで森とイベントをつくりあげていく。

どんな人に、来てほしいか
「森に触れる機会がなかった人に来てほしい。ここに来ると、いろんな刺激をもらえます」と菅沼さん。三浦さんは「新しい発見を求めている人。まずは下川の自然の良さ、人の良さを知ってほしい」と話す。横井さんは、町の外の人はもちろん、町民にも足を運んでほしいと言葉を添えた。
そして、最後に届いたメッセージ。
「今年は二日間どの時間も入場無料。手ぶらで、森を楽しみに来てください」(横井さん)
「ぜひ一人ではなく、グループで。ワークショップなんかもあって、盛り上がりますよ」(菅沼さん)
「下川の森と夏を、楽しみましょう」(渋谷さん)
「森の中で過ごす時間は、少しだけ日常を忘れさせてくれます。みなさんにとって、心に残る特別な時間になりますように」(三浦さん)
森が、いちばん豊かになる二日間。今年の森ジャムは、森のなかで待っている。

森ジャム2026 日時:2026年6月26日(金)・27日(土)/入場無料 会場:美桑が丘 / 桜ヶ丘公園 主催:森ジャム実行委員会 詳細:https://www.morijam.com/
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タノシモ、しもかわ。
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