アレルギーフリーのカフェ「jinnoki cafe」を営む小林加奈恵さん
下川でのリアルな暮らしぶりを町内の方にお話ししていただくコーナー。今月は、アレルギーフリーのカフェ「jinnoki cafe」を営む小林加奈恵さんです。

もともと「いつかカフェをやりたいな」と思っていたんです。
下川町で生まれ育ち、保育士として町外で数年働いたあと、東川町のカフェに勤めました。
その後、他の地域への移住を経て、結婚を機に下川に戻ってきました。
子どもの頃から遊ぶ場所がたくさんあって、周りの大人たちに見守られているあたたかな地域だという印象があったため、地元に帰ることに違和感はなかったです。
久々に下川の住民として暮らし始めてからは、個性豊かな新しいお店が増えたなと感じます。
それぞれのやりたいことやジャンルも被らず、地域全体が応援している雰囲気もあるなと思います。
下川に戻るとともに妊娠・出産を経験し、子育てが始まりましたが、カフェを始める時も「無理だよ」と否定する人はおらず、背中を押してくれる人ばかりでした。
それぞれが自分のやりたいことを持っているからか、人との出会いも増えた気がします。
新しい友人もでき、自分が誰かと誰かを繋ぐ役割を担うようにもなり、顔が見えるコミュニティで暮らせている実感があります。
もし、考えていることややってみたいなと思っているアイディアがあれば、まずは誰かに伝えてみるといいのかなと思いますね。
話を聞いた人は自分ではアドバイスや情報提供できなくても、詳しい人やピンとくる人を繋いでくれるかもしれません。下川にいると「やってみたいな」と思うことを言葉にしてみようという気持ちになります。
一方で、私が子どもの頃によく連れて行かれた大人同士がスポーツを楽しむイベントや集まりが減ったように感じますね。 パークゴルフやソフトボール、バレーボールをしていた記憶があります。私たち子どもは、親がスポーツをしている傍らで遊んでいました。 子どもだけでなく大人も全力で楽しんでいた雰囲気が好きで、もし今でもそういう集まりや場があるならいいなと思います。
「jinnoki cafe」(ジンノキカフェ)はもともと名寄でオープンしましたが、2024年に下川に移転し今に至ります。
提供しているのは、28品目アレルギーフリーの焼き菓子や、3大アレルギーフリー(卵乳製品小麦粉不使用)のケーキ、タルトやお弁当で、すべてヴィーガンです。

保育士をしていた頃、アレルギーを持つ子だけ違うおやつを食べている様子を見て、みんなで食べることを楽しめる時間や場所を作りたいと思うようになったのがきっかけです。 大人でもアレルギーを持っていたり、小麦を控えていたりする方もいます。 そういう方から喜んでもらえたり「ずっと続けてほしい」という言葉をもらったりすると「jinnoki cafe」が必要な人に届いてきたのかなと感じます。
あとは、ごみを極力出したくない気持ちもあり、容器を持参してもらうこともあります。
下川町は町全体がSDGs未来都市に選定されていますから、そういう背景も相性がいいのかなと思います。
今後は、「jinnoki cafe」の焼き菓子を納品して販売できる場所を増やせたらと思っています。
お店は毎週土曜日のみ開けていますが、もっとアレルギーフリーのお菓子を食べられる機会を提供したいです。
他には週に1回、月曜日のみ、テイクアウトのランチボックスを始めています。

地産地消を目指して、北海道産のお米や野菜を使っています。もちろんヴィーガンです。
カフェ自体は10人ほど入ると満席になってしまう、こじんまりしたお店ですが、外を眺めてぼーっとしたい時や、その時間だけ日常を忘れて一息つきたいときはぜひお越しください。
目の前にスキーのジャンプ台も見え、店内からの景色も気持ちがいいですよ。
