地域と生徒と共に暮らし、挑戦していく。鎌本光司さん
下川でのリアルな暮らしぶりを町内の方にお話ししていただくコーナー。今月は、北海道下川商業高等学校(以下、下商)で校長先生を務める、鎌本光司(みつじ)さんです。

北海道にハマったのは大学生の時です。自然の豊かさや出会う人たちのおおらかさに惹かれました。
道内で教員採用試験を受け、下川町へ初めて来たのは2019年の時。教頭として赴任しましたが、2年目に入って新型コロナウイルスが蔓延し、学校行事や授業が制限されてしまいました。
その後、函館市の学校を経て、2025年4月から下商の校長に着任しました。
教員としていろいろな学校や地域を周りましたが、初めて来た時から下川町は、おおらかでチャレンジ精神があると感じています。
SDGs未来都市に選定されていたり、長年木質バイオマスの熱供給を行なっていたり。「総合的な探究の時間」を通じた地域とのつながりも強く、学校と地域が一体になっている印象があります。

学校と地域の間にコーディネーターさんが入ってくれているのも、心強いなと感じます。
生徒たちも、目的意識を持っている子や誰かの役に立ちたいと感じている子が多いですね。公認会計士の資格を取ったり、札幌での販売実習を頑張ったり。
スキージャンプの選手として世界で活躍している生徒がいることも下商の特徴ですよね。他のクラスメイトへの刺激になっていると思います。
教頭から校長になり、一つの部活や特定のクラスを受け持つ立場から離れ、学校外の方とも関わる機会が多くなりました。もちろん責任も増しますが、学校全体に通う生徒たちの成長を感じられることが増えたのは嬉しいですね。全校生徒のことが自分ごとになっているなと感じます。

私が教頭を務めていた時に在籍していた二階堂蓮選手が、2026年の冬季ミラノ・コルティナオリンピックでメダルを獲った時も、本当に誇らしい気持ちでした。
住民の一人としても、下川町は暮らしやすい地域だと感じます。人口が少なく、スーパーや学校、郵便局や役場が市街地に集中しているため、町中を歩いていれば生徒やそのご家族と会うことも時々ありますが、私はあまり気になりません。

先日は、山菜のお裾分けをもらいました。それから、北海道旭川商業高等学校で教員を務めていた時期に旭川商業高校に通っていた教え子が、偶然ですが下川には何人かいるんです。当時の生徒が大人になり、下川で再会できたのは嬉しかったですね。
今後は、地域の方とも連携しながら「総合的な探究の時間」をブラッシュアップできたらと思っています。
道内の選抜高校が自分の考えた地域貢献のアイディアを発表する、「Ezo探究-festival」(主催:北海道教育委員会、北海道大学)というイベントがありますが、下商生が2年連続で上川管内の代表として選ばれました。
商業高校ですので、社会に出てからすぐに役立つ会計知識を学べるのも下商の強みです。今後も地域の方々のサポートもいただきながら、生徒と一緒に学び、新しいことにチャレンジしていきたいですね。

下川商業高校の詳しい情報は、公式HPをご覧ください。
Interview:立花 実咲