まずは地に足を着け、町を知りたい。地域おこし協力隊・滝口知弘さん
下川でのリアルな暮らしぶりを町内の方にお話ししていただくコーナー。今月は、下川ハイヤーで地域おこし協力隊として働く滝口知弘さんです。
友達が旭川に住んでいたのがきっかけで、20代の頃から北海道には何度も遊びに来ていました。雪景色や、バイクで道内を走るのも好きで、北海道で暮らすことへの憧れは以前からなんとなくあったんです。
もともと宮城県仙台市に住んでいましたが、夏が毎年暑くなってきて、もう少し涼しいところで暮らしたいと思うようになり、北海道への移住を本格的に検討し始めました。
一昨年、仙台市内で開催されていた北海道移住フェアに参加した際に、たまたま下川町を知りました。その後の去年の秋に、実際に足を運んでスーパーや郵便局、銀行などがぎゅっと一ヶ所にまとまっていて暮らしやすそうだなという印象を受けました。
同じタイミングで、地元の方や移住してきた方が集まる「タノシモカフェ」にも参加しました。住みやすそうだなと思い、1年準備して2026年5月に引っ越してきました。

仕事は、もともとトラックを運転する仕事をしていたこともあり、車を使う下川ハイヤーに就職しました。立場としては地域おこし協力隊ですが、フルタイムで下川ハイヤーで働いています。
佐川急便のお荷物を配達・集荷するほか、町の一部のお店で住民の方が購入した商品をご自宅へ届けたり、電話で注文した商品を配達したりしています(宅配事業の詳細は下川町の広報紙(PDF)をご覧ください)。
下川の方は配達に行くと、あたたかく出迎えてくれる方が多いのでやりやすいですね。
この仕事を選んだ理由は、前職の経験もありますが、地域の人たちや地理を知りたかったからでもあるんです。町外から移住してきたから、町内の誰かにとっては僕が「人生で初めて会った宮城の人」になるかもしれないですよね。
「宮城から来た人は良い人」と少しでも感じてもらえたら、後から移住してくる人も地域に入っていきやすくなると思うんです。僕自身も、もっと地域に馴染んで、いろんな方に顔と名前を覚えてもらえたらと思っています。
移住してきて2ヶ月くらいしか経っていないですが、生活し始めて感じたのは、好きだったダーツやビリヤード、ボウリングが町内ではできないのがちょっと残念だな、というところ。隣町の名寄市まで、ボウリングだけをしに行ったこともあります。

でも休みの日は、趣味の自転車であちこち回ったり、風景の写真を撮ったりしています。今は週に1回くらいの頻度で、名寄市まで片道1時間かけて自転車で走っています。
写真は動物や風景の写真を撮るのが好きで、いつか星空も撮りたいなと思っているのですが野生のクマが怖くて、まだチャレンジできていません。あと、町中にあるスキージャンプ台をかっこよく撮れるスポットを探しています。
地域おこし協力隊という制度を活用している立場だから「何か目新しいことをやらなければならない」と、どこかで思い込んでいるところがありました。でも今は、仕事に慣れてきて下川での生活リズムもできてきたので、まずはこの日常を楽しもうと思っています。
やってみたいことやアイディアはありますが、まずは地域の方々と仲良くなることを優先したいですね。
Interview:立花 実咲